島倉千代子さんが、亡くなりました。
....ちょっと、ショックでした。
まだ、70代とお若いのにと。ウチの母くらいの年齢かな。
やっぱり、この世は良い方から亡くなるとよく言うけど。
画面で見る、あのままの方でした。とても優しい方。
え?何故、そんなに島倉さんの事に???って?
実は、ず〜〜〜〜〜っと、昔に、私がデビューする前に、
一度だけお逢いした事があります。
お逢いした、というより、すれ違ったに近い感じ。
たった、ほんの瞬間の事なのに、私にとっては忘れられない出来事でした。
1990年、東京に上京して来て、まだデビューが決まる前、
私は、とある有名女性バンドのボーカルのトラとして、リハーサルを手伝ってました。
(要は、ボーカリストが来ないので、バンドのリハの為に歌い手が必要だったのです。)
その頃に、日本テレビのリハーサルスタジオに行った時に、リハ中にそこで
島倉さんに遭遇したのです。
スタジオに入る時に、私は両手に譜面、ドリンク、バックと、大荷物を持って走っていました。
その廊下の手前端に、長椅子があって、そこにちょっと歳をとった小さめの白髪の男性と、中年の女性が座ってました。
女性は、男性の話を、少しかがみ込むように丁寧に聞いてらして、こちらからは顔が見えませんでした。
其の廊下をずっと行って、突き当たったところが私のスタジオでした。
スタジオの前まで行くと重たいドアが閉まっており、開けるのに両手の荷物を一旦どこかに置かねばならない。
何処に置こうか、下に置く??....と、考えてた矢先に.........
「開けてあげるわよ。ほら、お入りなさい。」と、横で声が。
声の方を、振り向くと、先程の女性が。それも、顔を見ると、島倉千代子さんが!!!!!
え〜〜〜〜???!!! ウソ!!!! マジ??!!
心の中でそう叫びましたが、とっさに出た言葉が、
「し、し、島倉先生!!! 申し訳ありません!!!」でした。(汗)
「いいのよ。ほら。入って。(微笑)」
もう、例のあの、笑顔です。
あの声で、あの笑顔。ビックリです。
私みたいな、小娘に手を貸して下さって。驚きです!!
あのクラスの方が、わざわざ廊下を歩いて来て下さって、助けてくださるなんて、ありえない!!!!!!
て、いうより、恐い!!!!!(苦笑)
恐縮を通り越して、もう、その場で震えてしまって、
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
を連発したのを憶えてます。www
スタジオの中に入って、すぐにスタッフに
「島倉先生に、お礼行って来て!!!!!!」と、叫んだのは当たり前の事実です。www
......そんなちょっとした思い出ですが、
私にとっては、とっても大きな出来事でした。
忘れる事は、出来ません。
あんなにビックな方が、優しくいられるなんて。あんな風になりたいな〜と、思ったものです。
島倉先生、ご冥福をお祈りします。
安らかにお休みください。
そして、ありがとうございました。